
お知らせ・コラム
チョコレートの銀紙を咬むと歯が痛くなるのはなぜ?

チョコレートの銀紙やアルミホイルを誤って口の中に入れて咬むと、ビリッと歯に鋭い痛みを感じることがあります。この現象はすべての人に起きる訳ではなく、お口の中に銀歯などの金属が入っている人に起きます。痛みの原因は銀紙を咬んだ時に生じる電流です。このように異種金属が接触して流れる電流をガルバニー電流といいます。この現象はスプーンやフォークを咬んだ場合でも生じることがあります。
ではなぜ銀紙を咬むと電流が生じるのでしょう?
これは銀歯とチョコレートの銀紙とのイオン化傾向の差によって生じます。
高校時代に化学で
と覚えた記憶はありませんか?これはイオン化傾向の順番を覚える方法です。
これは左にいくほどイオン化傾向が大きく、電子を放出して陽イオンになりやすくなっています。この電子の放出が電流となるわけです。
銀紙はアルミ(Al),銀歯は銀(Ag)などでできていますので、これらのイオン化傾向の差が大きい異種金属が接触すると電流が流れやすくなるのです。すなわち、お口の中に小さな電池ができた状態といってもよいでしょう。
このような現象が頻繁に起きて不快なときは、お口の中の金属を取り除いてセラミックなどに交換することをお勧めします。