歯が変色する原因は以前にもコラムで述べましたが、加齢によって歯が黄ばんで見えたり、歯の神経を取ることによって茶色に変色する場合があります。
また幼児期の病気で抗生物質を投与されると歯が変色する場合があります。よく知られているのがテトラサイクリン系の抗生物質による歯の変色で、歯が形成される時期に投与されると色素が歯の内部に入り込んでしまいます(図1・2)。
歯が形成される時期は部位によっておおよそ決まっているので、歯のどの部分が変色しているかでいつ抗生物質が投与されたかを推測することができます。
前歯の先端寄りに変色がある場合(図1)は出生直後から3歳までの間に薬物投与を受けており、前歯の根元に変色がある場合(図2)は3~6歳頃に薬物投与を受けていたと推測することができます。したがってそれ以降にテトラサイクリンを投与されても前歯の見える部分は完成しているので変色することはありません。
改善する方法としては歯のホワイトニングがありますが、図2のように歯の根元に変色がある場合はホワイトニングによる改善は難しく、どうしても白くしたい場合は歯の表面を薄く削ってセラミックを貼り付けるラミネートベニアという方法がよいでしょう。

図1

図2
