親知らずが斜めや横向きなど変な生えかたをしたり、歯肉の中に埋もれてしまったりするのは(図1)、現代人が柔らかい食べ物を食べる機会が多くなり、顎が退化して小さくなって親知らずが生え揃うスペースが不足したためだと言われています。 親知らずをこのような状態で放置しておくと様々な問題が生じてきます。歯と歯肉の間に食べかすや細菌が入り込みやすく、歯肉や頬が腫れたり、一つ手前の歯が虫歯になったりします。
親知らずをスペアタイヤのように、他の歯に何かあった時のために残しておくのも一つの考えですが、このような悪い状況になっている場合は抜歯をしたほうがよいでしょう。
しかしながら現代人の顎が小さい傾向にあるとはいえ、顎が大きな人ももちろんいらっしゃいます。このような方は前歯から親知らずまできちんと生え揃っており、歯としての咀嚼機能を十分果たしています(図2)。
ちなみに親知らずがこのような呼ばれ方をするのは、この歯の生え揃う時期が17~22歳くらいと遅く、また大昔の人は寿命が短かったため、この歯が生えてくる頃には親は亡くなっていたからだといわれています。図1 横向きに生えたり、歯肉に埋まっている親知らず(矢印)
図2 正常に生え揃った親知らず(矢印)
